大学選びにCollege Boardを使ってみるの巻(まだ留学してない人向け)

 
大学を決める時には大きく分けて二つの要素が必要と思われます。それは主観、客観です。
 
主観とは簡単に、自分の好き嫌いであり、こうだと思えばそれが一番です。どんなマイナス面が見えてこようとも、それが一番であり続けるか2番以降になるか、或いはあなたの頭から消え去るかは、一重にあなたの心しだいと言うことができるでしょう。自分に正直で迷いのない人は、この主観と、こうと思った時に直ぐ動き始めることの出来る瞬発力、そして雑多な留学手続きをやってやれるだけの気力さえあれば、今回のCollege Boardは必要ありません。

一方、客観が問題です。その名の通り、行きたい大学を第3者の目からみて優か劣か、或いはYesかNoかで決めるプロセスと言えますが、ランキング重視にしろ、ちまたで有名なxx大学のxxメジャーにしろ、人がいいと言ってるものは自分にもいいと言ってるわけですから、ある意味主観です。また、例えばアメリカのどこの州に留学したいかという問いに対して、カリフォルニア、天気がいいから。と答えたとしましょう。天気がいい地域なんてほかにたくさんあります。どうしてカリフォルニアなのでしょうか。それどころか、ただ天気の良いことだけが大学選定条件だとすると(それはないでしょうが)、アメリカ国外へ目を向けることでもっと好条件の地域が見つかります。同じような発想の展開から、多くの留学生の心配の種である経済的困難に関しても、突破口を見出せます。例えば学費の安い所と言うのが留学の唯一の選定条件だったとしましょう(それはありえるかも)。アメリカの四年制大学を可能な限り安く修了するには、まずコミュニティカレッジに入学し(充分なTOEFLスコアを持ち、ESLを回避できる状態で渡米すること)、二年以内に四年制へ編入することが理想です。しかしながら、世界に目を向けてみると、アメリカのような教育消費主義は必ずしも一般的でないことが分かってきます(日本がアメリカに如何に追従しているかも知ることが出来るでしょう)。ヨーロッパ先進諸国の大学の学費は、近年まで原則無料でした《注、ドイツ、フランス等、留学生に対しても。ドイツに関しては最近有償化された国立もある、州ごとに事情が異なる、いずれにせよ驚くほど低額です)。つまりあなたは、アメリカをやめ、かつ日本を離れ、そしてヨーロッパに行くことで、アメリカの四年制を卒業するより数百万円も安く、晴れて大学を卒業することが出来るのです。

このサイトに集まる皆さんは、アメリカの大学に留学したいと考えていることでしょう。まずそれが第一の主観です。そのほかにどんな主観条件があるでしょうか。二つや三つでも構いません。四つあれば大したものです。5つ以上あるならもう迷うことはないでしょう。大学選定の第一段階は、今もっているそれらの主観条件から、機械的に派生する客観条件を挙げていくことです。これを通常、不可欠条件と呼びます。

では、具体的な選定に入りましょう。以下のルールを見流す程度に読んで下さい。また、繰り返しになるかも知れませんが、客観的な選定条件はもともとすべて主観を基にしているということに留意しましょう。



ルールその1:あってもなくても同じなら、ないよりあった方がマシ
ルールその2:機械的に選定してみたが、最後の数校を残す段階で気になっていた(気に入っていた)大学が消えた→それは消さない。
ルールその3:甲乙つけがたい二つの条件を同等に採用した結果、1位に、或いは2位に二校が同率で並び、3位の学校には興味が沸かない→3位は消す
ルールその4:最後には運を天にまかせる(例えば候補数校に出願したとして、トップに落ちてもくよくよしない。あなたのアプローチを拒んだわけですから、そんな輩にあなたの才能と個性と可能性と愛をくれてやる必要はありません)

それでは、大学選びにCollege Boardを使ってみましょう。アドレスは以下の通りです。

http://apps.collegeboard.com/search/adv_typeofschool.jsp

ユーザー登録をせずとも利用できますが、した方が便利です。CBT100点と少しの慣れがあればこのサイトをある程度自由に飛びまわれるでしょう。


2006年11月28日時点で、College MatchMakerのデータベースには3887の大学、短大が登録されています。条件をチェックしたり入力したりすることで希望に沿った大学を絞り込みます。条件分野は大きく8つに分けられています。最初はType of schoolの画面から、それぞれの条件分野の各項目を全て選択する必要はありません。特にどうでも良い場合は「No preference」のままページ底の右角、「Next」をクリックします。後に続く条件分野を決めずに早々に結果を参照したい場合にのみ、「See Results」をクリックしましょう。

1. Type of School
2. Location
3. Campus Life
4. Activities &Sports
5. Majors & Academics
6. Admission
7. Cost & Financial Aid
8. Deadlines

 
条件分野の1番から順を追って解説します(つたないですが)。また、私見により幾らかの選択条件は飛ばします
 
 1. Type of School
  ・ 「Two Year vs. Four Year」-四年制か、短大か、或いはコースだけを取りたいかを洗濯します。編入希望の人は二年制を選びます。
  ・ 「Public vs. Private」 -公立か私立か。短大のほとんどは公立ですが、私立もあります。一般的に公立は私立より規模が大きく、授業料が安いです。一方の私立は、より個性的で、選択の幅も広いものの、高学費です。
  ・ 「Religious Affiliation」-一部の私立の場合、キリスト教系の大学、とか言うふうに宗教色によって分別することも出来ます。多様な宗派が選択出来るようです。
  ・ 「Single-Sex vs. Coed」-男子校か女子校か絶対共学かどうでも良いか。

 2. Location
  ・ 「Distance from Home」-これは結構重要です。郵便番号を入力して、そこの地域から何マイル(注、キロではない)以内の学校かを要求します。最低20マイル、次は50マイルですが、50マイルは80キロ以上です。通えるという方でない限り、20が妥当です。ちなみに選択できる最長距離は3000マイル。セスナで通うんでしょうか。
  ・ 「Regions and States」-どこの州がよいか、或いは地域が良いかを選べます。編入希望者は編入先の四年制大学がある州と同じ州の大学を選ぶことが原則です。ここはカリフォルニアを選びましょう。

 3. Campus Life
  ・ 「Campus Setting」-都会か田舎か或いはその中間の大学か。都会にある大学は文化施設が近隣にあります。美術館・博物館。一方の田舎は自然に囲まれている、とのことです。
  ・ 「School Size」-学生数によって大学の規模を要求します。
  ・ 「Housing Availability」-寮の有無を要求します。条件分野1で二年制を選んでいる場合、ここで寮有りをえらぶといっぺんに学校の数が減ります。下手をすると0になります。気をつけましょう。
  ・ 「Diversity」の《Percent of international students》-総学生数に対する留学生の割合。日本人の割合は選べません。
  ・ 「For Students with Disabilities」-あなたが障害を持っている場合はチェックしましょう。

 4. Activities &Sports
  ・ 「Activities」-私はこれは結構大事だなあと思いました。特に芸術関連のメジャーへ編入を考えている場合、学校では一般教養中心の授業になりますので、自分の目指す専門分野の経験・知識が取得できるか否かはほとんど課外活動にかかっていると思われます。
  ・ 「Sports」-いろいろ選べます。 チームがどのレベルにあるかも調べておきましょう。趣味程度のサークルから上はローズボールまであります。

 5. Majors & Academics
  ・ 「College Majors」-一番大切かもしれません。ただし短大の場合はその限りではありません。希望する分野の授業があるかどうか要求できます。ただしAAかCかの違いは差別化できないようです。これはあとに各学校個別のステータスから調べることが出来ます。《1: Find a Major》では、任意のキーワードか、或いは分野別カテゴリーからあなたの希望するメジャーを探し出すことが出来ます。《2: Select a Major》では、1:によって検索されたメジャーを好きなだけ選び、枠下の「Add to List」をクリックします。全部選択したい場合は「Add All」にします。《3: Refine Your Search List》には1:、2:によって選び出したメジャーが記録されています。
  ・ 「Wiredness」-インターネットやコンピュータについて。眠いので飛ばします。

 6. Admission
 ・ 受験生には欠かせない要求を満たせます。四年制を目指している人には有用です。短大希望者は飛ばしていいと思います。

 7. Cost & Financial Aid
  ・ 「Tuition & Fees」-学費について。《In-State:》でなく、《Out-of-State:》を選んでください。右は州外学生の意味ですが、留学生はそれよりもう少し学費が高くなることがあります。
  ・ 「Financial Aid」の《For International Students》- あまり期待しない方が良いでしょう。もらったことがないので分かりません。

 8. Deadlines
  ・ 「Application and Transfer Deadlines」-締め切りは各学校によって異なります。


以上、8つの条件分野を終えたら左下の「See Results」をクリックします。「Next」を押すと最初に戻ります。あなたは何校残ったでしょうか。

この時点でお気付きになられた方もおいででしょうが、編入に関する選択条件が全くありませんでした。なので詳細はこのサイトの過去ログを参照されることをおすすめします。編入に有利な短大とかいうのに関しても同様です。ただ、少なくとも私が見た限りでは(カリフォルニア州内、効率的な単位の取り方をUC・CA州立大学、或いはUSC間との互換関係で調べると)、SMCがやはり親切でないかと思います。

尚、College Boardのデータベースの情報の更新が遅れていたりすることがあるようです。例えばSMCにはFilm Studiesがありますが、メジャー選定で検索できませんでした。このようにあなたが既に知っている短大、大学で、あなたの希望するメジャーのあることが分かっているにもかかわらず、このサイトで検索出来ない場合は、迷うことなくあなたの希望の大学を候補校の中に加えましょう。そして数校が残ったら、次はそれらの大学を個別にすきなだけ調べてください。

留学するとなればいろいろ大変ですが、実現に向けてがんばってください(絶対実現しましょう。来てからが勝負です)。近い将来SMCで会えることを(LACCかもCCSFかも)楽しみにしています。長々と書きましたが、あなたの大学選定の参考になれれば幸いです。おやすみなさい)今何時だ

他に書くことあったかな…

あ、そうだ、ヨーロッパ留学に関してもし興味のある場合は各自で調べてください。近年においては学費やっぱり徴収化の流れになっているようです。ただしアメリカの大学学費に比べればその差は一目瞭然でしょう。