ミュンヘン帰国物語
日本に帰国。なわけで今月は忙しかったからTOEFLはほとんど勉強していない(いいわけ
書くことがないので帰国の時のこぼれ話を一つ。題して「600ユーロです」、はじまりはじまり!
―帰国しました。ミュンヘン国際から中継を経て成田へ。事件はミュンヘン国際で起こりました。
今はやりのEチケット(はやってるかどうかは不明)だったので、航空券は持っておらず。カウンターでそのまま搭乗券をもらう手はずだった。なににせよ初めてなので戸惑う。係員に聞いてもあっちへ行けこっちへ来いなどと言われて右往左往。自動発券機みたいなのを示されたが搭乗券出てこず。出てこないと言っているのに誘導係がそこの機械で試せとしつこくいう。僕もしつこくdoesn’t workを繰り返す。このやり取りの間に誘導係との間にちょっとした友情が芽生えた。「機械でやれ」「でてこない通せ係員の所に行かせろ」「試してみろここは通せない」「だから無理だ通せ」「――」。。
僕の持っていた荷物は、本が多量に入ったバックパックと、これまた本がたくさん入ったスーツケース。たくさんの本に囲まれていると顔がホクホクします。僕って勉強家! ヨーロッパで買い集めた本に加えて日本のコレクション、ああ、日本の僕の旧邸はまるで図書館、なんて嬉しく想像しながらカウンターへ歩いて行く・・
僕の順番になる。がたいのいいドイツ人っぽい係員。荷物の重さを測る。
「それぜんぶですか?」
「はい、そうです」
「じゃあのせてください。そのスーツケースから」
言われたとおりにスーツケースをコンベアにのせる。ああ、この重さ、快感! 僕ってなんて知的なんだ!
「――、じゃあそのバックパックを次に」
「はい、よいしょ」
「・・」
浮かぬ顔した係員。パソコンの画面をこちらに向ける。
「それではお客さん、600ユーロです」
「・・はあ?」
「エコノミーは24キロまでしか積載できません。お聞きにならなかったんですか?」
「いや、聞いたような聞かなかったような」
「いずれにせよ重過ぎるんです」
「今ここで600ユーロ払えって事ですか」
「はい、そうしないと積めません」
「それは高すぎる」
「はい、分かります」
何と言うことだ。幾らか支払う羽目に陥るとは思っていたがここまでとは。
「なんかほかに方法ないんですか」
「そうですね。考えうる他の手段としては郵便局で送ると言うことでしょうか。ただし相応の料金がかかると思います」
郵便と言ったって、こんな早朝にはあいてない。荷物を積めない僕。既に意識がもうろうとし始める。
「じゃあ、捨てるしかないってこと?」
「そうですねえ、でも」
なにやら調べ物を始める係員。しばらくして料金を勉強してくる。
「2キロは大目に見ましょう、それにこうしてああしてどうして・・」
追加料金が480ユーロになる。がんばってくれた係員には申し訳ない気もするが、何れにせよ高すぎる。
その後、覚悟を決めた僕は、荷物を減らすことを決意。衣類は着ているものしか持っていないので、本を捨てるしか法はなかった。監視カメラの下でスーツケースを広げてどれを捨てるか悩む僕。何事かと横を通るたびに一瞥していく通行人たち。捨てる本第一号を決定。ゴミ箱へ行く。大きすぎて入らなかった。ゴミ箱の横に置く。捨てる本二号を選別する僕。でも中々決まらない。あと半分も捨てなきゃならないのに。
あんまりのショックに判断力が極端ににぶっていた僕は、とうとう投げやりになる。というか、それしか方法はなくなる。実用的な本を残してコレクションをみんな捨てることだ。泣く泣く半分弱をゴミ箱の横に置く。そしていざカウンターへ。話を新しく始めるのも面倒だから同じ係員の所へ行った。
「おかえりなさい。送ったんですか?」
「いや、捨てました」
「はあ、そうですか」
かわいそうな男だ、見たいな顔をしている係員。
「じゃあまたのせてください」
言われたとおり荷物をのせる。
「大分減りましたね、220ユーロです」
「・・」
220。これって高いのだろうか。あんなにたくさん僕の宝物を捨てた上になんで220ユーロも払わんといけんのだ。220なら残った本を新しく買い直せそうなものじゃないか。次第に係員が憎らしくなってくる僕。責任転嫁開始。
「ちょっと待ってくれ。話の辻褄が合わない」
「というと?」
「他の客を見ろ。俺は東洋人で身体も比較的小さい。おそらく隣の客と比べれば体重は半分しかないだろう。差は60キロじゃすまない。ここで質問だが、どうして隣の客と私の積める荷物の重さが一緒なんだ? あいつが24キロ積んでいいなら俺は最低でも84キロ荷物を積んでいいはずだ」
「そんなことを言っても、規則ですから」
「規則規則とドイツ人は頭がかたいから困る。俺が言いたいのは、220たかが十キロくらいの余分は多めに見てもいいんじゃあないかと言うことだ」
「それは無理ですね。カードはお持ちですか?」
「出直してくる。また来る」
「いつでもどうぞ」
次第に搭乗時刻が迫ってくる。いよいよ困り果てる僕。同じゴミ箱のところに戻る。もう捨てようがないじゃないか。TOEFLの本は流石に捨てられない。どうする。ここであることに気がつく。スーツケースの中身はほとんど捨てた。このスーツケースは帰国のために新しく買ったものだ。でも中身があまり残っていない。 ・・やっぱりそうだ。このスーツケースをなくすしかない。とうとう究極の選択に辿りついた僕。インフォメーションに言ってスーツケースを破棄できるところを聞く。流石にゴミ箱の隣に放置しては治安上問題がある。サービスセンターで何とかなるかも知れないといわれた。サービスセンターの係員にスーツケースを譲渡した。
さらにバックパックの本を機内持ち込みに幾つか配分。ラップトップが入っている鞄は重量に加算されないというのははじめて知ったことだった。そして再びカウンターへ。
「2キロオーバーしてますね。でもまけてあげます」
「当たり前だ」
《了》

2006年9月撮影。オクトーバフェスト屋内会場の一つにて。

コメント
たけーーー。
帰国時に計80kgほど持ち込んだけど、$50しか取られなかった。。成田から運ぶのにとてもとてもつらかったけど。。
投稿者: kyosuke | 2007年04月19日 16:47
だまされたんですかね。
日本人の皆さんは海外でなめられないように注意しましょう。あと過ぎ去ったことは忘れましょう。
投稿者: gentaou | 2007年05月01日 18:55
大西洋線は馬鹿高いですよ、追加料金
太平洋線はなぜか安くなっています
というわけでアメリカー日本は安く、ヨーロッパー日本 は高くなるようです。
騙されたのではないと思いますよ
投稿者: UG | 2007年05月02日 01:12